ゴロで覚えるロシア語
仕事の関係上や、あるいは旅先で便利に過ごしたい、はたまたステキな恋をしてみたい等々、外国語を学ぶ理由や動機は人によってさまざまです。いずれにしても、心がほんの少しトキメキを感じて「さあ、やろう!」と思うのですが、ことはそう簡単には運びません。語学の学習にかけられるお金や時間に余裕があればいいのですが、現実にそういう人は稀でしょう。「ああ、もっと簡単に覚えられたら…」というため息混じりの声が、日本中から聞こえてきそうな気がします。かく言う私自身も、文字を覚え、発音や文法に頭を悩ませと、振り返れば、語学習得の長く果てしない旅をしてきた思いがします。
長年、大学で教鞭をとってきた経験から言えるのは、学生さんも初めは皆やる気満々なのですが、やがて一人減り、二人減りして、最後まで残ってロシア語をマスター出来る人は、残念ながら少数だということです。それは「教え方が悪いのよ!」と言われそうですが、ロシア語の壁は予想以上に高く、険しいようです。
そこで罪滅ぼし(?)の気持ちも込めて、この本を著わしました。世界で最も難しい(?)と言われるロシア語を、どんな人でも簡単に、しかも短期間で話せるようにするのが本書の目的です。
ところで、英語を習いたての時に教えてもらった語呂合せ、例えば、「見合い辛いです?」(May I try this? これ、試着してみていい?)とか、「ゴボウのしっぽ?」(Go on board the ship? 乗船していい?)などは、文法を知らなくてもすぐに覚えられたし、今でも心に残っていますよね。
ロシア語もこれで教えられたら(覚えられたら)?と、ある時ふと無謀にも思いつきました。もちろん、ロシア語と日本語の発音の違いは重々承知の上です。
ですから中には(あるいは全部?)かなり苦しい語呂合せもあると思います。それでも寛大な気持ちで想像力をフル回転させ、本文を音読してみてください。きっと信じられないくらい楽に、ロシア語が話せるようになるはずです。
本書を通じてみなさんのトキメキがさらに膨らみ、大きな実を結ばれることを、そして言語の障害を見事に克服して、ロシア文化の肥沃な大地に立たれんことを強く願ってやみません。
最後に、本書のために沢山の可愛いイラストを描いてくれた教え子の阿部貴美江さんに心から感謝します。
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